グリーンツーリズムって?
旅に出るとき、国内にしますか?海外にしますか?最近は海外に出る方も、多いですね。海外に出るのはなぜでしょう?パッケージで安いから?いつもとはまったく違う景色があるから?
旅するとき、ガイドブックは持って行きますか?それともネットで調べますか?どちらにしても、(このサイトも含めて)何かで情報を得た場所に行って、写真を撮ったら、あとから「見て思い出せるような」旅は完成ですか?
「観光」の語源は、おもてなしとして「国の光を観せる」ことだそうです。でもあなたにとって旅先の光って、一体何でしょうか?風景?食べ物?特産品?
わたしたちが思うに、それは、アルバムから写真を出してくるのではなくって、あなた自身の中で、自然にポワッと光るようなもの。
土に触れてみませんか?公園の固い地面でなくて、里山や田んぼのあぜ中で、靴を脱いで、裸足になって。ゆっくり目を閉じて、平衡感覚がちょっとなくなってちょっとフラフラしながら、ヒンヤリした土の感触をじっくりと味わってみませんか?鼻からありったけの息を吸って、あぜ道の草の臭いを嗅いだら、遠くを飛ぶ鳥の鳴き声と、自分の鼓動が重なって聞こえてくるでしょう。思わず尻もちついてしまったら、「そういえば、しばらく転ぶこともなかったな〜」なんて、きっとびっくりしますよ。
地元の人と話してみませんか?観光地の「こんにちは」「いらっしゃいませ」ではなく、友達や家族として。地元ならではの郷土料理をつくって食べて、昨日の畑作業で見た蛙の話、自分の普段の生活の話をしてみませんか?案外、好きなテレビは一緒だったりするし、見ず知らずの旅人だから、話せてしまうこともあるかもしれません。
そうしてカラダもココロもほどけたら、明日からの生活が、チョットダケ変わって見えるかも知れませんよ。
湖国、知ってますか?
滋賀県、一度は「通った」方は多いと思います。どこへ行った時?京都?名古屋?大阪ですか?「来た」人でも、琵琶湖一周のドライブで日帰りが多いかも。実にもったいない。湖国は、訪れるたびに魅力が増してくるところです。
琵琶湖は、朝昼晩と色を変えていきます。それに北と南では景色も一変します。里山もそう。北と南では、生えている木も違いますし、東と西では、太陽の当たり方が違うので、葉の輝き方が違います。東海道や中山道、北陸街道があるため、たくさんの宿場が今でも残っていますが、それぞれ趣がありますし、特産品ももちろん豊かです。ぶらぶら歩きながら、違いを楽しむのもいいですね。
でもなんといっても、わたしたちは、琵琶湖の周りに住む地元の方との交流を一押しします。それは、美しい琵琶湖や里山、おいしい水や食べ物のすべてが、地元の方々の生活のタマモノだから。例えば、おいしい滋賀のお酒。琵琶湖の周りの山に蓄えられた雨や雪の水が、人々が手入れした里山を通って、手間のかかる棚田に流れ込みます。棚田の夜間と日中の温度差は、収量は少なくても甘いお米を育みます。そしてそのお米を小さな酒蔵の杜氏が手塩をかけて熟成させます。湖国は東西南北で気候が大きく変わるので、それぞれの棚田や酒蔵のある場所によってまったく違う味わいを持っています。
土地の人は、それを殊更あなたに話したりしないかも知れません。それはそれが当たり前の暮らしだからです。でも同じテンポで息を吸って、一緒に歩いて、すこし暮らしに触れるだけで、あなたの中に琵琶湖の景色が広がるでしょう。
よかったら、そんな旅をしませんか?