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2012年10月22日

農とアートは共振する・グリーン藤栄、梅村さんの有機米

【親子2代で安心を求めて】



グリーン藤栄さんは、湖西の高島市安曇川で代々農業と織物業(クレープ)を続けてこられました。現在の社長さん(梅村元成氏)が1997年に専業農家に移行、完全無農薬、有機栽培でのお米づくりに取り組まれました。水の管理など、米作りは集落との関係が大切ですが、当時は、農薬を用いない農業への理解がなかなか得られなかったそうです。15年経った今では、農薬不使用や有機に取り組まれる方も出てこられました。梅村さんは、また「たかしま有機農法研究会」の会長として、安心・安全な食べ物を提供するネットワークを広げていく活動に尽力されています。
「地域全体でそうした盛り上がりが出てくれば嬉しい」。お話をして下さったのは、現社長のご子息の泰彦さん(28歳!)。元成さんの背中を見続けてきました。「農薬不使用に取り組んだ当時は高校生だった。自分はかなり無茶をして親を困らせてた。」と淡々と語られます。

【生き物が教えてくれる「琵琶湖がすぐ傍にある」ってこと】


「農業はずっと手伝っていた。でも結婚して、農業をやろう、と決めてやりはじめてみたら、もっと奥深くて面白かった」とお話ししながら、泰彦さんは田んぼを案内してくださいました。
ここがビオトープ。フナやメダカなどが琵琶湖から上がってくるそうです。また近くには、タガメの住み処となるようにショウブを植えたり魚道も設置しておられます。グリーン藤栄は、安曇川の琵琶湖沿いの湖周道路から少し入ったところにあります。この辺りは、琵琶湖や内湖の本当にすぐ側なのですが、平地が広がっていることや琵琶湖沿いに木立があることもあって、琵琶湖を直接見ることはできません。ちょっと訪れただけでは琵琶湖の近くとは思えないほど。生き物が琵琶湖と繋がっていることを教えてくれるのでしょうか。

【農はアート・感覚が研ぎ澄まされる】

泰彦さんは、独りで田んぼの中で仕事をしていると、鳥や蛙や虫の鳴き声を聞いたり、農作業の機械の音だけが響いている中で、或いは機械を止めて何も音がない中で、ふとリズムを感じるそうです。あるいはスピリチュアルな力を感じることもあるそうです。はにかみながら「ちょっと宗教がかってるけど」と仰いました。


実は泰彦さん、ジャンベをされるそう。「農業をされる方って、なぜかアートをされる方が多いですよね」と話を振ると、「そうそう。僕の仲間の県内の若手もなんか音に関係する人がとっても多い。去年から農家アート(http://noukaart.tumblr.com/)など、ネットワークが広がってきたけど、音楽やその他のアートをする人が多くて、なんでかな〜って思うけど」。このパッケージは農家アートでデザインされたものだそうです。この安曇川の空と田んぼの広がりにぴったり!(泰彦さんにこのパッケージの真似をしていただいて写真を撮れば良かった。残念です。)

【自然な形で田植えの国際交流】

そしてこの2代目さんは、自然な形で国際交流も進めていらっしゃいます。高島市に住んでいる外国人のお友達を起点に、今年で2年目の田んぼの田植え体験を開いておられるとか。「日本に興味を持ってきてくれて、日本のいなかに興味をもってきてくれることが嬉しい」。それにしても、泥んこになって、みんな楽しそうです!説明抜きで映像をお楽しみ下さい。
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【今年のお米も、もうすぐ売り切れに!】


グリーン藤栄さんでつくっておられるのは、有機のお米「もりもり米コシヒカリ(5kgで3100円)」、大豆、お餅等です。お米を買われるのは、殆どがリピーターさんで、一月に決まったお米を一年かけて注文される方なども多いとか。
「もりもり米コシヒカリ」、本当にツヤツヤしています。お味は、胚芽の部分はプチプチ。コシヒカリの程よい粘りの中にサッパリ感があって、とってもおいしいです。
まだ田んぼには収穫前のお米がたわわに実っていますが、今年の分もすでに予約が入っていて、そろそろ予定の在庫もなくなりそうだとのことです。注文はHPや電話でできますよ。みなさん、お急ぎくださいね!

【道の駅等でも扱ってます】

取材の後、近くにある「藤樹の里あどがわhttp://mitinoeki-adogawa.com/」によってみました。ここは高島市の特産品などが揃っている道の駅で、高島市が出身の陽明学者中江藤樹に由来するそうです。地元の方をはじめ、観光客にもとても人気があります。


さて、グリーン藤栄さんのご自慢のヨモギ大福がありました!さっそくGet! お味は、ヨモギの香りが自然で、お餅もフクフクしています。しみじみと、ほっこり、美味しく頂きました。わたしが行ったときは、まだ2時頃でしたが、もう2個しか残っていなかったです。グリーン藤栄さんのお米は、その他大津市の「びわ湖大橋米プラザhttp://www.biwa.ne.jp/~douro-co/kome/」や「うかわファームマートhttp://www.ukawama-to.com/」でも扱っているそうです。ぜひGetしてくださいね!

【グリーン藤栄Data】

address: 〒520-1234滋賀県高島市安曇川四津川614
tel:0740-34-1001
HP:http://g-toei.com/index.html


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