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2012年11月30日

住まいを選び・協力してつくるという生き方

多くの人にとって、人生で一番大きなお買い物、「家」
私たちの祖先である原人は天幕を張ったシェルターに住んだり、洞穴に暮らしたりしていました。
そう、自分の家は自分で作っていたのです。
思い起こせばいつから私たちは「家を買う」ようになったのでしょうか。

肌寒くなってきた11月初旬、友人である綾 牧生さんからお誘いを頂きました。

「このたび、家を新築することになりました。
長浜市小谷上山田の、どっぽ村/エコワークスの清水棟梁さんにお願いして、国産無垢材を使い、昔ながらの土壁を塗る、環境負荷の小さい家を建てています。
基礎が完成し、いよいよ来週「棟上げ」をすることになりました。
柱が次々と建っていき、家の形が見えてくる、家づくりの過程でも大事な日です。
わくわくするこの日を、みなさんと共有できたらと思い、お祝いに「餅まき」をすることにしました!清水さんの作る家に興味がある、餅まき楽しそう!、どんな理由でもOK!ぜひ遊びに来てください!」

うん なんだかたのしそう。。。
シンプルすぎる思いが先行して、建設中の綾家にお邪魔する事に。

棟上げ式当日、お宅ではすでに牧生さんや旦那様の亨さんのお友達が沢山駆けつけ、前日の大雨が嘘のような快晴に。
秋晴れの日差しの中、子どもたちの声が響きます。


牧生さんは2003年に滋賀県在住の亨さんとご結婚され、晴れて滋賀県民になられました。
以前は大阪で過ごされていた事もあり、都会から離れた慣れない土地での生活は少しつまらなくも感じましたが、お子さんの誕生と共に意識が変わっていったそうです。

【「子育て世代」から見た「あたらしい滋賀県」】

東近江の「朝比奈助産院」や自宅での自然なお産を経験し、子どもたちと自然に生きていきたいと思った時、びわ湖を育み・緑豊かな滋賀県はつまらない田舎ではなく、ゆったりした時間が流れる場所だという事に気づいたそうです。

滋賀県の湖南地区は利便性の高さと共に、豊かな自然が残ります。
特に草津市は人口増加率が日本一で、移住者の多くは琵琶湖などの自然環境への関心が高いのです。牧生さんのように滋賀県で自分らしい生き方を追い求めるのが若い子育て世代のトレンドになって来ました。

亨さんも牧生さんの意識の変化とともに、自然に生きていく道を模索していくようになりました。

大切な家族とともに一番長い時間を過ごす場所「家」を新築する決意とともに、どのような家に住みたいかご夫婦で話しあいました。
そして、様々な建築業者との話し合いを経て、最終的に国産無垢の木を使った昔ながらの家造りを信条とした、米も作る大工「清水陽介」さんの「素人も参加可能な家造り」に惹かれ「どっぽ村」にお願いすることに。

「どっぽ村」http://kokoku-gt.com/?p=625
「どっぽ村の記事」http://kokoku-gt.com/?p=625
「棟上げ」が続々と進んでいく。一番下が清水さん。

 

【「建てる前」から「壊した後」を考えた家造り】


どっぽ村では、全ての木材を国産無垢材で揃えています。
外国の木は手軽に加工できますが、国産材は職人が1つ1つ丁寧に加工を行い、手間はかかります。しかし日本の木はたいへん丈夫で、時間が経てば経つほどツヤが出、美しくなって行きます。
住人と共に育っていく家になるのです。

そして日本で家を建てるなら、断熱性が高く、湿度も調整してくれる日本の土地で育った木を使うのが1番日本の気候に適しているのです。

一般的にアルミ製が主流のサッシも、国産杉を使った木製サッシです。
壁は、竹小舞という格子状に編んだ竹の上から、塗り壁用の粘土を塗り込める。
小舞を使った純和風の真壁造りの工法「竹小舞下地壁」です。

日本の風土に適した自然のものを利用した昔ながらの家造りは、建築中も環境負荷が少なく、いずれ家を壊す日が来たとしても、自然に帰りやすい。

亨さんに家造りのこだわりを聞いた時、何度も出てきた言葉「壊した後」

「建てる前」から「壊した後」を前提にしているのってなんだか変な気がしますが、本当はとても大切なこと。
自分のお金で好きな物を建てる訳ではなく、自分のお金だからこそ責任を持って壊した後の事まで考える。

本当は何事においても当たり前のはずなのに、忘れてしまっている人多くないですか

お家の間取りやサッシについて説明する亨さん

牧生さんは言います
「家造りって、大工さんしかやっちゃいけないと思っていましたが、清水さんは素人も仲間に入れて下さる。私たちでも十分できるところがあるんです。
我が家ではオープンな家づくりを進めています。少しでも興味のある方、気軽に遊びに来てくださいね」

その言葉の通り、「棟上げ」から始まり、感謝の気持ちを表した「餅まき」を経て、家造りをワークショップ形式で進めて行かれます。
竹を編んで粘土を付け、芯の部分を組み上げる竹小舞も友人たちに声をかけて開催されました。

「難しい作業ではありませんよ~!初心者でもすぐにできちゃいます
家づくりに興味のある方、土壁ってどんなやろ?って方、どうぞどうぞ!」

関西では珍しい「餅まき」の風景。ちびっこの真剣な眼差しが後ろ姿でも伝わってきます^^

 

 

 


竹を格子状に編んだ「竹小舞」
日がさすと陰影が美しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【「昔ながらの家造り」が新しくもたらしてくれるもの】


私が訪れた日もお祝いに駆けつけられたご友人以外に、保育園の園児達が見学に来たりと、子どもと大人の笑顔が集まる空間が広がっていました。

亨さん牧生さんご夫婦も、実は以前お知り合いがハーフビルドで家を建てられ、ワークショップ形式で開放されている時に参加され、いつか自分たちにも出来たら・・・と思われていたそうです。

家族だけの行事になってしまっていた家造りは、喜びのシェアと共に「参加型の家造り」に。
「家族」という枠を越えて繋がって行きます。

滋賀県に徐々に広がる自然に即した、小さく・ゆるやかなネットワークを心地よく感じる一日でした。

すでにこの記事を読まれたあなたなら体感される日も近いのではないでしょうか。

見学に来ていた、こんぺいとう自然保育園の園児達
餅まきのお餅を手に満足気^^
この日のblog→http://konpeitou23.shiga-saku.net/e862996.html

綾ファミリー大集合 餅まきと同日に長女・次女の七五三も。おめでたいことはまとめてみんなで共有する


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