並び甲斐のあるジェラートです!

2012年7月12日

池田牧場のジェラートショップ香想・ジェラート特集 vol.1

あっつ~い夏がやってきました。こんな時は冷たいものが食べたくなりますね。
 さっぱりしていて口どけ柔らかなジェラート(イタリア語でアイスクリームの意味)、滋賀県には美味しい店がいくつもあるってご存知でしたか?県内には小さいけれど牧場があちこちにあって、オリジナルのスイーツや牛に出会えます。
 特集第1弾はジェラート。しぼりたて牛乳で作るジェラートのお店を3か所ご紹介します。それぞれ牛への愛情、ジェラートやお店づくりへのこだわりがあり、周りに見どころもたくさんあります。忙しい日常を離れてゆっくり過ごしてはいかがでしょう。

 1回目は、永源寺の豊かな自然に囲まれたジェラートショップ 香想(こうそう)です。

    <山あいにたたずむ人気のジェラート店!!>


 紅葉で有名な永源寺にほど近い山あいにひょっこり現れる「ジェラートショップ 香想」。こんな山奥にジェラート屋さんが?と思いきや、県内外からお客さんの絶えない人気店なのです。



 ここは池田牧場が経営するジェラートショップ。しぼりたての牛乳と新鮮な旬の素材でつくるジェラートをいただけます。抹茶、さつまいも、近江米、紅茶など20種類余りの定番ジェラートと、月替わりの季節限定ジェラートが並びます。
 取材に行った日は気持ちいい風が通り抜けるお庭のテーブル席で、お客様が思い思いにジェラートを味わっていました。

 さっそくジェラートをいただいてみました。きめが細かく口触りがやさしいですね。カモミールがほんのり香る寝入りばなにやさしい味の“おやすみミルク“と、大人の味と香りが絶妙にマッチした” ラムレーズン“、優しく奥深い味わいでした。

 専務取締役の池田喜久子さんにお話をうかがいました。ジェラートに混ぜる素材は「できるだけ国内産のものを、自分の舌で確かめて美味しいものを使う」「たとえばサツマイモ味は、市販のピューレを使わず芋から作る」というこだわりよう。ひと手間を惜しまない努力がこの味を生むのです。

    <単身イタリアでジェラート修行>


 喜久子さんは、そもそもどうしてジェラートを始めようと思ったのでしょうか。
 池田牧場は先代が1956年に創業しました。2代目である旦那様の池田義昭さん(池田牧場代表取締役)とは、中学校の同級生です。
 きっかけは1982年ごろから始まった、牛乳の供給過剰を解消するための生産調整でした。丹精込めて世話する牛たちが出す牛乳を廃棄するのが耐えられない、辛い、と喜久子さんは悩みます。当時は組合を通じて全量出荷していましたが、消費者に直接おいしい牛乳を提供する方法はないものか、と思い始めました。旦那様は最初取り合ってくれなかったそうですが、喜久子さんが粘ってとうとう根負けしたそうです。
 「低脂肪のジェラートが流行っている」というアメリカ留学中の息子さんの一言にピンときた喜久子さんは、47歳で単身イタリアに飛びジェラート修行しました。すごい決断力と実行力ですね!
帰国して衛生上の規制をクリアし、味や見た目に試行錯誤した末、1997年に牛舎の横でジェラート店をオープンさせます。「牧場がやっているジェラート店。さっぱりしていてコクがある味」が人気を呼んで、お客様が押し寄せました。消費者と直に交流するのは初めてで、美味しいと言ってもらえて嬉しかったり、消費者が生産者のことを知らないのに驚いたりと、喜久子さんは感じることが多かったそうです。お客様の車で混雑して集落の迷惑になりそうだったので、2003年に今の場所に移転しました。
 今ではジェラート店の運営を娘さんご夫婦が受け持ち、家族ぐるみでお店を盛りたてています。

    <ジェラートと一緒に森林浴も楽しんで!>


 香想は、見晴らしのよい高台に建っていて、テラス席からの眺めは最高。天気のよい日はパラソルの下で、のんびりくつろげますし、すぐ傍に「愛郷の森」があるので、ジェラートを舐めながら散策することもできますよ。また香想の隣には「田舎の親戚香想庵」があります。古民家で田舎料理のお昼をいただいてゆっくり過ごせます。
 近くには紅葉の名所として名高い永源寺や、日帰り温泉八風の湯、地元のお母さんたちの手打ちそばがいただけるやまあいの里永源寺そば、にごりワインとこだわりのパンを製造・販売するヒトミワイナリーなど、見どころ味どころ一杯です。

    ●お店データ

ジェラートショップ 香想
〒527-0213 滋賀県東近江市和南町1572-2
TEL: 0748-27-1111
営業時間 AM10:00~PM6:00(11月~3月はPM5:00閉店)
定休日:水曜日(1月~2月は、水・木曜日休み)※季節ごとに臨時休業あり。
http://www.ikeboku.com/
コーン盛 シングル盛:315円 ダブル盛:365円 など
持ち帰り用カップ入りもあり

 次回は東近江市愛東地区、国道307号沿いにある道の駅あいとうマーガレットステーションの、行列のできるジェラートショップRapty(ラプティ)です!


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【男性客にも人気。しぼりたて牛乳でつくるジェラート、プリン。。】

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【どう選ぶ?130種類以上のジェラート!】


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